米沢市笹野にある笹野観音に、直江兼続が領地警備のために鉄砲60挺を備えたといわれています。
笹野観音(鉄砲60挺を備えた寺)
笹野観音
初夏、満開の紫陽花で埋まる境内
初夏、満開の紫陽花で埋まる境内
もともと斜平山の中腹に、国家安泰を願って坂上田村麻呂が観音堂と羽黒権現を建立。後の弘仁元年(810年)、現在の地に移ったといわれています。
上杉家が越後を統一し、庄内の羽黒山(現山形県鶴岡市)も支配地となった際に、直江兼続が羽黒山別当養蔵坊清順に、羽黒権現の分霊を笹野観音堂の後神として祀らせました。
慶長6年(1601年)、関が原の合戦で豊臣方についた上杉家は、出羽米沢30万石に減移封。兼続は戦いに備えて鉄砲製造に着手しますが、領地警備のため笹野観音にも60挺備えたといわれています。